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謹賀新年 | BCLアンテナ比較 [アンテナ]

約3ヵ月ぶりの更新です。
活動の主軸がツイッターのほうに移ってしまい、さらにとある事情もあって、ついつい更新をサボッているうちに年を越してしまいました。
いちおうまだブログは続けるつもりでおります。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて本題。ツイッターのほうで先行して投稿しましたが、私が自宅で使っているBCL用受信アンテナの実力比較結果(劣悪環境時)についてご紹介します。
自宅は中波の送信所が近い強電界地域で、しかも今の季節は階下や近隣のエアコンによるローカルノイズが激しく、中短波受信を楽しむにはなかなか厳しい環境になっています。
いま稼働しているアンテナは4本ほどありますが、そのうち実用になっているのは自作ループMLA(北神電子サービス BCL-LOOP10)とホイップアンテナ(ApexRadio 303WA-2)の2本です。前者は磁界検出型アクティブ、後者は電界検出型パッシブで、それぞれタイプが異なり、受信バンドによって得意・不得意、一長一短があります。

BCL-LOOP10
(市販Vダイポールの先端をアルミパイプでつないだ三角形ループアンテナ)
DSC_0008.JPG

303WA-2 (画面中央のホイップアンテナ)
DSC_0013.JPG

これら2つのアンテナをKiwiSDRのウォーターフォール画面で比較してみます。
まずは常用している自作MLA(BCL-LOOP10)のほうです。
KiwiSDR_WF_BCL-LOOP10_20190101.JPG
階下のエアコンが動いている状態では、8MHz以下のノイズフロアが高くなります。特に、2MHz付近がかなり持ち上がっているのがわかります。この状態では、中波DXの入門局であるDWNX(1611kHz)は受信できません。中波の低いほうは大丈夫で、693kHzのBangladesh Betarや850kHzのKICYは受信できます。

つづいて、303WA-2のほうです。
KiwiSDR_WF_303WA-2_20190101.JPG
303WA-2は普段は非常に静粛なアンテナなのですが、階下のエアコンが動いている状態ではかなり広範囲にノイズフロアが上昇します。このことから、エアコンが出しているノイズは主に電界成分が多い、ということがわかります。特に5.5~8MHz付近の上昇が激しく、この周波数帯は実用になりません。また、中波帯の感度が低いのはこのアンテナのもともとの特性のようです。

次に、特定の周波数での受信状態を比較してみます。
2つの周波数での受信の様子を動画でキャプチャしました。
受信機:Airspy HF+
SDRソフト:SDR-Console ver.3.0.3

2018年12月30日21:44- 7500kHz KTWR
BCL-LOOP10 ⇒ 303WA-2 ⇒ BCL-LOOP10
の順にアンテナを切り替えています。

アンテナを303WA-2に切り替えたとたんに、ノイズフロアが20dB以上ブワッと上がって音楽が聞こえなくなっています。

2018年12月31日17:34- 9765kHz RNZI
BCL-LOOP10 ⇒ 303WA-2 ⇒ BCL-LOOP10 ⇒ 303WA-2 ⇒ BCL-LOOP10
の順に15秒おきにアンテナを切り替えています。

こちらの9MHz帯ではほぼ互角の結果でした。聴感上では差がありませんが、WF画面で見ると、303WA-2の時にわずかにノイズフロアが上がり、周期性のノイズも重畳しているのがわかります。

このように、ローカルノイズが重畳した劣悪環境下では、磁界検出型のスモールループアンテナが有利であることがわかります。
いちおう念のために断っておきますが、今回は劣悪環境下での比較結果です。エアコンが稼働していない季節には、逆にパッシブ型である303WA-2のほうがノイズフロアが低くなる場合が多いです。私のところで5MHz帯のAIR地方局や4930kHzのVOAボツワナなどを聞く時には、303WA-2のほうが良好に受信できます。

以上、年末に行ったBCLアンテナ比較結果でした。
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