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NEO-6Mがみちびきを受信? [GNSS]

GPS受信モジュールとしていま最も流通しているもののひとつに、u-blox社の「NEO-6M」があります。電子部品の通販サイトやAmazonなどで基板を非常に安く買えるので、GPS好きな人達には定番のアイテムです。しかも、秘密のコマンドを入力するとRTK測位に必要なrawデータ(非公式)を出力させることができるというお楽しみ要素も付いてきます。ただ「u-blox 6」シリーズということで、現行の最新シリーズ「u-blox M8」より2世代前のモジュールになるので、今どきのマルチGNSS対応ではなく、アメリカのGPS衛星しか受信することができません。みちびき(QZSS)も非対応のはずです。
ところが、最近手に入れた某ロガー基板に載っているNEO-6Mを動かしてみたところ、下の画面(評価ソフトu-center)のようにQZSSが3機受信できていることに気が付きました。(Q1~Q3)
NEO-6M_SVINFO_.jpg
なんじゃこりゃ? 何かの勘違い? でもラッキーw
じゃあさらに、前述のお楽しみ要素を実行するべく秘密のコマンドを入力してみたところ、何も反応無しでrawデータが出てこない。なんじゃこりゃ? (2回目)
しばらく悩みましたが、画面の下を良く見ると「u-blox 7」と表示されていました。つまり、通信プロトコルがなぜか1世代あとの「u-blox 7」シリーズと自動判別されていることになります。
ここでピーンときました。NEO-6Mのファームウェアバージョンを確認してみます。
NEO-6M_VER_.jpg
このモジュール(型名:NEO-6M-0-001)の場合、本来ならばバージョンは「7.03」となるはずですが、上の画面では「1.00」と表示されています。ということは、これは想像ですがファームウェアが「u-blox 7」相当のものに置き換えられていることが考えられます。でもNEO-6Mはファームウェアの書き換えができないROMバージョンのはずなので、どうしてこんなことになっているのか、非常にナゾです。
試しに「u-blox 7」用の秘密のコマンドを入力してみたところ、ビンゴでした。非公式なrawデータ出力を取り出すことができるようになりました。
NEO-6M_RTKNAVI_.jpg
上の画面は「RTKLIB」でのNEO-6M受信画面ですが、rawデータを使った単独測位ができています。もう1台用意すればRTK測位もできるでしょう。
それにしてもナゾです。実はモジュールの銘版シールは「NEO-6M」だけど中味は「NEO-7M」なんでしょうか。それとも、u-bloxさんがコッソリとファームウェアを更新していたんでしょうかw
ちょっと納得がいかないので、NEO-6Mモジュール基板をもうひとつ入手して追試験をやってみたいと思います。aitendoか、Amazonで安いやつをポチりましょうかね。
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