年明けから製作開始していたBCL-LOOP13rev2.0基板ですが、本日ようやく完成にこぎつけ、アンテナとして設置・稼働し始めました。
実はいろいろスッタモンダありまして、一発動作とはいかず、ここ1週間ばかり作者様と相談しながら原因調査と対策をしていました。(ありがとうございました > 作者様)
部品実装後にバイアス電圧が時々おかしくなる現象があり、おそらく発振していたんだと思います。ちょっと欲張ってオリジナルよりも電流を増やし過ぎたのが原因かなと思い、少し控えめな電流設定にしたところ、基板単体としては正常動作するようになりました。(各部の電圧は下の写真の手書き数字のとおり)

ケースはタカチのYM-80に入れてみました。基板ジャストサイズなので部品どうしが干渉して組立しにくくなる失敗をちょっとやらかしました。本当は少し大きめのケースを使うほうが良かったかもしれません。


さらに防水用のケースに入れます。下の3つの穴からBNC同軸ケーブル、ループエレメントの(+)側、(-)側を通して接続します。

さああと一息だ、と思いながらアンテナを仮設置して動作確認してみたところ、先ほどの発振現象が再発し、何も受信できない状態になってしまいました。ここに来てまたかよ~とガックリしましたが、気を取り直して原因調査と対策。
とりあえずゲインを絞るために電源電圧を12Vから6Vへ下げました。ACアダプタを使用しています。これは不具合が無くてももともと後からやるつもりだったことなので特に問題なし。さらに、入力側の浮遊容量を少なくするために、エレメントからの接続線(上の写真の黄色いビニール線)をケースから少し離すようにしました。上の写真ではくっついた状態です。
この2つの策が有効だったようで、発振現象は無くなり、正常に受信できるようになりました。ようやく、アンテナとしての完成です。いやぁ、長かった…

現在、このアンテナはKiwiSDRサーバーに接続中です。
ゲインを抑えているので、受信レベルとしてはちょっと控えめですが、そのぶんノイズフロアが低くて非常に静かなアンテナですね。了解度が上がり、SDRと相性が良いと思います。作った甲斐がありました。
(注)上の受信画面はまだ近所の古いエアコンが動いてる時間帯のものなのでちょっとノイズフロアが高いかも